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【インフォグラフィックス】アジア各国リーグ、外国人選手比較

 
「Jの外国人はブラジルと韓国ばかりで、個性がない」とよく言いますが、でもスロベニアとか珍しい国の選手も多い。本当にそこまで偏ってるのか?ということで、他国の傾向、さらに中東諸国の傾向を比較してみました。

 
<検証方法>

2016/2月末時点のデータをもとに集計し。その後の入退団は正確に反映されてない可能性がありますが、ほとんど合ってるはず。
経歴データをはじめ、国籍数だけでなく、在籍年数(新加入・選手入替頻度検証)、
「豪華さ」の検証用に、代表出場数や国際大会出場、欧州5大リーグ経験者もカウントしました。

 
<対象>

日本、韓国、中国、オーストラリア、サウジアラビア、カタールの1部リーグ

 
<検証内容>

 ・平均在籍年数(年):所属クラブの在籍年数
・平均代表出場数(試合):在籍外国人選手の代表チームでの平均キャップ数
・平均代表得点(点):在籍外国人選手の代表での平均得点数
・各コンペティション出場経験者数(人):在籍外国人で以下の大会に出場経験のある選手の人数

ワールドカップ
アジアカップ
EURO
コパ・アメリカ
アフリカ・ネーションズカップ
5大リーグ(プレミアリーグ、リーガ・エスパニョーラ、ブンデスリーガ、セリエA、リーグ・アン)

・新加入比率:在籍外国人選手中、所属クラブ在籍1年目となる選手の比率
・代表選手比率:在籍外国人選手中、代表経験のある選手の比率
・外国人枠使用率:クラブの規定された外国人枠の使用率
・国籍数:諸族する外国人選手の国籍数
・その他

ブラジル人選手率
韓国/北朝鮮人選手率
所属外国人選手の国籍TOP3

 
<検証結果>

 
クイズです。この6カ国、どれがどの国のリーグでしょうか?

 

 

 

 

 

正解は、左から日本、韓国、中国、サウジ、カタール、オーストラリアです。

 

日本 

 

 確かにブラジル人(全体の46%)、韓国人(アジア枠の76%)比率は高い。この2カ国だけで全体の7割以上になる。
一方定着率も高く(新加入選手の割合が38%)、これ以外にもJ間移籍が多く「ポイ捨て」は少ない印象。
 王者広島が1枠、浦和が2枠も外国人枠を余してるように、人数上は外国人選手への依存度は低い。試合で外国人がフルに出てる方が珍しいのではないか。その分自国選手への信頼が強いのだろう。アジア枠が物足りないが、J2では東南アジア選手を多く受入れており今後に期待。

 

韓国

 

 日本と傾向にており、ブラジル人の比率が高く(39%)、クロアチア、マケドニアなど東欧の選手が多いのがおもしろい(27%)。それ以外はまばら。外国人枠も多く余している。
代表選手比率、国籍数も一番少なく、やや寂しい。
特筆すべきはトップリーグのチーム全て韓国人監督であること。中国は3人だけ、サウジは1人だけなのと対照的。
外国人選手や監督は豪華でない分、自国の選手や監督に注力されており、ナショナルチームの安定的強さに結びついてるのかも。
日韓ともに東南アジアの選手を近年受け入れているのは好感。

 

中国

 

 代表選手、国際大会出場経験者の数値は他を凌駕しておりとにかく派手。今冬市場に出回った金額はプレミアリーグを超えて世界一になったように、年俸や移籍金のデータが比較できたならおそらくダントツだろう。
 一方入れ替わりも激しく(新加入比率 55%)、移籍市場の収支はかなり赤字と推測される。

 外国人枠は毎年全チームフル活用。開幕時に取った外国人が失格or怪我で登録抹消されるも移籍先見つからずリザーブでプレーする「第6の外国人」というケースも。
特徴として国内クラブ間の外国人の移籍は少なめ。
香港、中華台北選手は外国人枠適用外のため結構多く、特に今年は代表がW杯予選で苦戦した香港の帰化選手が多く中国リーグへ来た。アジア枠多彩だが韓国人、豪州人に比べ日本人選手がいない。コネクションの問題か?

 

サウジアラビア

 地理的にアフリカや東欧の選手が多いのが特徴。アフリカ人選手の比率は全体の29%(中国は17%)。一方カタールに比べイラン人がいないのが意外。やはり政情の影響か?
なんとアル・カーディシーヤFCを除いて全チーム外国人監督

 

カタール

 

 同じ中東のサウジアラビア同様、アフリカ選手多し(全体の29%)。代表出場数平均最多だが、これはネクナム(151)シャビ(133)の2人が大きい。
中東といえば「すぐ切る」イメージあったが、平均在籍期間は日韓より長く、そうでもないようで、意外。

 カタールの場合4人の外国人枠以外に、ノンプロフェッショナル枠でほぼ同数の外国人、更には帰化も多く、それらを含めたらむしろ純粋カタール人の方が少ないんじゃないか?と思うくらい。

 

オーストラリア

 

 今回オーストラリアのAリーグは最も驚いた。国籍数延べ30か国は最多。豪州パスポート保持などで外国人枠適応外の選手含め人数も多く、特に欧州の比率が高い(全体の7割)。
5大リーグ経験者も最多の26人。しかも平均在籍期間が日韓より長く、興味深い。
 また、唯一最大勢力がブラジルでなく、3人だけ。これも他のアジア諸国と一線を画している。(最多はスペインの12人)英国圏選手が多いのも特徴
AFC選手がイラクのアッバスのみ(豪州国籍あるため外国人枠外か)。日本人も韓国人もいないのも意外。

 

総括

 
 確かにJはブラジル人、韓国人が多く、かつバリエーションも少ない。しかし外国人の定着率は高く、ビッグネームがJにフィットせず帰国、というイメージがあったが、外国人選手全体でいうと逆の結果に。あと外国人選手の力と反比例して、自国選手の欧州排出率は相当なもの。

 日韓は似てるし、少し寂しい。一方中国や中東は豪華。これは経済力的に致し方ないが、まぁみんな違ってみんないい!ということで。とはいえ、ナショナルチームの成績と比例してない。外国人/自国選手のバランスも難しい。

 中東同士は傾向的に近似であり、アフリカ選手が多いところも似ている。豪州は欧州選手が多いなどは、言語や地理、生活風土的な影響か。

 かつてと比べて、代表選手や欧州トップリーグの経験者が激増したのは間違いない。例えば中国リーグからレナト・アウグスト(北京)、ジル(山東)がブラジル代表、ラベッシ(河北華夏)がアルゼンチン代表に招集された。中国勢だけでなく、シャビやムンタリのような選手が欧州の名門クラブからアジアへ移籍するなんて10年前は無かったし、間違いなくアジア各国リーグのステータスは上がっている。外国人選手や監督の力が各国リーグのレベル、ひいては各国ナショナルチームにも昇華されアジアサッカー全般の向上に反映されるのを期待!

 

以上!

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ZZ:中国スーパーリーグ、ACLほかアジアなどよく観てますが、Jリーグも極力観るよう努力してます。在日中国人です。

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