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プロスポーツクラブの社長に手書きの試合分析を郵送して思った就活のこととか

 
2015年も暮れようとする頃、応援するJリーグのジェフユナイテッド市原・千葉にどうやったら力になれるか?そう考え抜いていました。その結果やったことは、趣味でやっていたジェフの試合の分析レポート(2015年シーズン分)をジェフの社長にゆうパックで郵送する、ということでした。「変人」と言われる原因になってしまったのですが、「ゴールとそこまでの走り方」について考えるいいきっかけになったのでした。

 
毎試合の分析レポートをジェフの社長宛てに郵送

Photo by Zu-Ka-Ki-

 
 ボクはジェフが好きすぎて、毎週の試合前に対戦相手のことや試合の見どころ、試合後には試合内容を、といった具合に、誰に言われたわけでもなく分析してブログで情報発信しています

 やり方は、独自に作った分析項目をもとに毎試合をレポート形式で、ノートに手書きで落とし込んでいくというものです。

 毎試合書いているのだから、当然、シーズンが終わった頃にはファイルいっぱいに資料が溜まっていきます。しかし応援するクラブはいまいち結果が出ない。「何かできることはないんだろうか」。そこで考えたのが、この積もりに積もった資料を送って、何かの役に立ててほしい。ということでした。

 そう決めたらすぐに郵便局に封筒を買いに行き、郵送しました。宛先は島田亮様。ジェフの代表取締役。つまり応援するサッカークラブの一番偉い人です。

 サッカーの分析にすごく興味が湧いていたのもあり、「ボクを雇って下さい」と書かれた手紙をついでに添えました。

「戦術分析のスタッフとしてジェフに入って貢献する」という発想まで、鼻息が荒くなってしまった当時のボクは行き着いてしまっていたのです。

 そしてこの一連の行動が云々、というのはさて置き、自分のさまざまな「ゴール」と「そこまでの走り方」について考えさせてくれました。

例えば就活

 

 サッカーは得点(ゴール)を目指して走るもの。オシムのことばに「サッカーとは人生の縮図である」とあるように、人生にもさまざまなゴールがあるもの。そして人生のゴールをなんとなく具体的に意識するイベントといえば就職活動です。
 新生活が始まり新社会人になったひと、「あぁ、就活の学年になってしまった…」と、かたちのない焦燥に駆られるひと、いるんじゃないでしょうか。

「自分ってどうなりたいんだろう?」

 そんな自問自答をしながらES(エントリーシート)の作成や自己分析、やるのではないでしょうか。いわゆる一般的な就職活動、「就活」が、自分の理想に近づくための答えかもしれませんし、はたまたそうじゃないかもしれない。しかしひとついえるのは、就活がすべてを解決してくれるわけではない、ということです。

「会社に入るため」にやる就職活動と、「なりたい自分に近づくため」にやる就職活動は、どのようなかたちであれ、似て非なるもの。答えもひとそれぞれです。

 でも、後者で就職活動を捉えたとき、一気に世界が広がるような気がしませんか?

©iStockphoto.com/ estherpoon
©iStockphoto.com/ estherpoon

 
 ボクのこの一連の行動も、いわば就職活動です。ボクの例は少し極端な例かもしれませんが、自分が「仕事」というものを得るには。「自分のやりたい仕事」に就くには。もっといえばなりたい自分になるには。意外かもしれませんが、思いの外たくさんのやり方、選択肢があります。

 そしてその選択肢が目の前に広がったら、「ゴールまで最短で走る」ということはすごく大事なんじゃないかと感じました。努力を省いてラクをするという意味ではなく、取り敢えず送ってみよう、それでダメなら他の手を考えよう、というように、すぐにトライすること、「最短距離を走るスプリントの回数を増やす」ことなんじゃないかと。

「まだ自分には早いから、もう少し勉強してから…」
「力をつけてから…」

 それじゃいつまでたってもその日はこないような気がしたのです。途中で自分のやりたいことだって変わるかもしれない。失敗しても、そこから色々なことに早く気付けるのです。

 今回は、「ジェフになんとか勝ってほしい」と同時に、「サッカーの仕事に関わりたい」があっての行動でした。この「社長に直訴する」という行為には、

「失礼にあたる、非常識なのではないか」
「送っても目も暮れられないのではないか」
「取りあえず、まずは広報あたりに宛てて出せば良いのではないか」

 そんな思いが巡るはず。そもそも自分が分析してることくらいすでにプロがやってるはずです。でも、目の前に目的地が見えているのに、そこに直接アプローチしない理由が無かったのです。

Photo by Zu-Ka-Ki-

 
 手書きの分析レポートをそのまま送ったのも、当時の就活の社長面接でB5の用紙に手書きでビッシリ手紙を書いて渡して採用してもらえた経験から。そうした方が良いって話をきいて、自分自身も納得して。それが今の会社に採用された理由かはわからないけれど。

こうなりたい。
こう在りたい。
これがやりたい。

 そう思ったとき、「すぐにやること」、「頭を動かして自分が納得したら、尻込みせずに実際に体を動かそう」。これがボクの答えでした。 

自分のしごとにだって

 

 大小さまざまなゴールがあるはず。ボクは企業の営業でもあるので、仕事の成果(ゴール)を出すためのアプローチについても考えるいい機会でもありました。

 営業としてこちらが提案したものを、上が採用すると言えば、もう採用。「社内で検討してみます」、「上司の承認をもらって」、なんて事にはならないのです。なので極端な話、社長を口説く事が出来れば、採用です。就活で言えば、いきなり社長面接。ラスボスです。

 営業やしごと全般において、より上の決裁者から当たっていくというのはもしかしたら「道筋がストレートな変化球」なのもかもしれませんが、(それが社長かどうかは別にして)時としてすごく必要な視点なんじゃないかと改めて思いました。

「一番偉い人間を説得出来れば…」こんなのは誰でも思いつくこと。でもやらない。いろんなことが邪魔をして足踏みをさせてしまうし、常識ではやらないことかもしれません。だからこそ、それを破ることで状況を打開することもあるんじゃないでしょうか。

レポート郵送。結果は..

 
 さて、そうなると気になるのは結果ですね。

 結果は…

「何も起こらなかった」

です。いや、起こったんですけどね。レポートを送付数日後に社長が退任というのが。それが理由かどうかはさておき、とりあえずボクのところに返事は来ていません。

 そんなオチを受けて、それも運だよなーなんて思いつつ、次なる手をどうしようかと実際に考えました。「今度は毎週月曜日に、次節の対戦相手のスカウティングレポートを送り続けよう!」とか。

 ただ、こうして色んな行動をとったから、さらにもっと面白いことが見つかってしまうものなんです。こうして記事を書いているのもその一つですね。

 夢を抱いている人も、就職活動を控えている人も、既に働いている人も、なんとなく人生モヤモヤしている人も。まずやってみるといいんじゃないかなぁと、今回のことで思いました。

 世の中変わったひとなんて、意外にいるもんです。

 

Edited by DEAR Magazine

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About zu-ka-ki-

zu-ka-ki-
zu-ka-ki-:“フットボールと世界を繋ぐには”なんて事を考えています。現在は地元のジェフ千葉を応援しつつ、試合前/試合後の分析記事を中心にブログを書いています。ブログは一つの手段でしかないので、今後はもっと活動の幅を広げていきます。

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