Home / DEAR / 昇格・残留争いだけじゃない!J2最終節「中位争い」はここがおもしろい
Jリーグ公式HPより
Jリーグ公式HPより

昇格・残留争いだけじゃない!J2最終節「中位争い」はここがおもしろい

今シーズンのJリーグも終盤となり、J1はチャンピオンシップが始まりますが、J2リーグも、最終節と昇格プレーオフを残すのみとなりました。

J2には「J1昇格」と「J3降格」が存在するため、リーグ終盤は上位、下位双方で異常な盛り上がりを見せます。

そんな中、「中位争い」のおもしろさは意外に知られていません。

「昇格・降格レース」に加わらないクラブの、「中位争い」には、また違ったおもしろさがあるのです!

 

最高に盛り上がる昇格、残留争い

 

 2012年シーズンにJ1昇格プレーオフがはじまってから、J2は中位クラブでも終盤まで昇格の可能性が残されているため、消化試合の数が大幅に減少しました。プレーオフ進出へのモチベーションの上昇と一発勝負による勝者と敗者のコントラストは、以前よりさらにJ2を混沌とさせています。

11月20日(日)は2016年のJ2最終節。昇格争いはコンサドーレ札幌、清水エスパルス、松本山雅の3クラブが自動昇格の可能性を残しています。そしてファジアーノ岡山がJ1昇格プレーオフ進出最後の椅子に座るのか、町田ゼルビアがそれを阻むのか。残留争いをしているFC岐阜、ギラヴァンツ北九州、ツエーゲン金沢は、J2残留のため全てを出し尽くすでしょう。

昇格争いと残留争い。最終節のメインディッシュといえるコンテンツです。しかし、そのどちらの可能性もなくなった8位から19位のクラブにも、それぞれのプライドをかけたドラマがあります。

 

記録に挑戦する水戸と山口

 

 13位の水戸ホーリーホックは、12位のレノファ山口と対戦。

J2が現在の22クラブ制になってからは13位(2012年)が最高順位である水戸。対戦相手である12位の山口との勝ち点差は2で、水戸が勝てば順位が入れ替わり、クラブ最高順位を記録します。

一方の山口も、勝利した上で11位のジェフユナイテッド千葉が負ければ、J3からの初昇格クラブ最高順位を更新。どちらも歴史を塗り替えるための一戦なのです。

 

元監督を迎えるクラブの戦い!

 

 9位の徳島ヴォルティスは、昨年まで徳島を率い、クラブ初のJ1昇格とJ2降格をもたらした小林伸二監督の清水を迎えます。

さらに、清水は勝利でJ1自動昇格がほぼ確定。この試合に向けて、昇格を後押ししようと大勢の清水サポーターが駆けつける模様。徳島にとっても難しい試合になりますが、愛憎入り混じる前監督の胴上げを、自分たちのホームで見せられるわけにはいかないでしょう。

 ほぼ逆の立場となるのが16位のモンテディオ山形。対戦相手である北九州の監督は元山形監督の柱谷幸一。北九州は敗れればJ3自動降格か入れ替え戦に出場することになるため、死に物狂いで向かってくるはず。

またプレーオフでの劇的な連勝によるJ1昇格、天皇杯準優勝、そしてJ2降格をともに経験した石崎信弘監督の退任がすでに発表されています。山形は石崎監督最後のゲームを勝利で飾れるか。

 

3年連続での最終節対戦

 

 前節の勝利で残留を決めた19位カマタマーレ讃岐と千葉は、なんと3年連続で最終節に対戦します。

2014年は千葉の森本貴幸が頭部を強打し救急車で搬送されるアクシデントがあり、代わって投入されたケンペスのゴールで1-0となり千葉の勝利。2015年は千葉が2点差で勝利すればプレーオフ進出という状況でしたが、2-0で讃岐が勝利しました。3回目となる今年の最終節対決は一体どうなるのでしょうか!

また、今シーズンの平均観客動員が3647人の讃岐は、この試合で5000人の動員を目標にするということです。讃岐にとっては簡単ではないチャレンジですが、ホームゲーム最終戦は数字によって「このクラブは地域に必要とされている」と示す場でもあります。讃岐は勝利はもちろん、大勢のサポーターの来場を促したいところです。

 

「消化試合」は存在しない!

 

 個人的には、応援している千葉に「2点差以上での勝利」を求めたいです。千葉の選手は大幅に入れ替わっていて、去年の讃岐戦に出ていた選手は3人くらいしか出そうにありません。

彼らにしてみれば「知らねーよ!」って感じかもしれませんが、ぜひとも一年越しのリベンジをお願いしたい。2点差で勝てばいいって試合に2点差で負けたのはなかなかのショックでしたから!最後の最後で意地を見せてほしいです!

昇格・降格争いに加わらないクラブにも、いろんなドラマがあります。順位に関係なく、選手にとっては今シーズンの自分たちを披露できる最後の機会。移籍や引退でチームを離れる選手もいます。昇格争い、残留争いとは関係がなくても、全ての選手、全てのクラブ、全てのサポーターにとって「消化試合」は存在しません。2016年のJ2を、最後まで見届けましょう!

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

About Inuunited

Inuunited
いぬゆな: ジェフユナイテッド市原・千葉サポーター。「あんまり他のサポーターが書かないことを書こう」と思ってブログを始めたらそこそこヒット。そこそこの文章量とそこそこの文章力には定評がある。

Check Also

Photo credit: kanegen via Visual Hunt / CC BY

山口蛍と矢島慎也。J1昇格プレーオフで垣間見せた、日本代表の未来

サッカーの母国イングランドでは …