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女子だってJリーグで盛り上がりたい!「Jユニ女子会」

今夜もどこかで始まる女子会。ただ女子会は女子会でも、彼女たちが集まるのは「Jユニ女子会」。各クラブのレプリカユニフォームを着て、いつもの観戦グッズや見せたいものを持ち寄って、それぞれの好きなJリーグを思う存分話す。Jリーグ好きの女性たちの、Jリーグ好きの女性たちによる、Jリーグ好きの女性たちのための交流会だ。

チームの垣根を超えて集まるというこの女子会。発足して間もないにも関わらず、登録メンバーは60人を超えた。「Jリーグ好きの女の子が周りにいない…」。そんな女性たちの、これまで埋もれていた、でも確実に存在した思いが声になりはじめているのかもしれない。


 いま巷で話題になっている彼女たちの活動はどんなものなんだろう?男性の参加希望者も出始めているほど(*女性のみの集まりです)、気持ちもわからなくもない。男性のサッカー好きからすると女性サポーターって意外に未知のジャンルなのかもなと思ったりもする。

 今回はそんなJユニ女子会を発足したメンバー、浦和レッズサポーターの紗安佳さん、大宮アルディージャサポーターの幸菜さんにお話を聞いた。彼女たちもまた、僕らと何も変わらない、Jリーグをこよなく愛するサッカーファンだった。

J好き女子たちのトーク内容

 

ーまずすごく気になるのが内容なんですが、Jユニ女子会では、みなさんどんな話をするんですか?

紗安佳
試合観戦を行ったり、好きな選手のことなど、思い思いに好きな話をするんですが、この間は開幕前だということもあって、自己紹介や応援するチームの注目してほしいところを、画用紙に書いて大喜利などもやりました。

幸菜
女子会自体はまだ回数が多くないので、普段はLINEグループで「レッズ昨日は勝っておめでとう!」などの試合結果のやりとりをしたり、先日はFacebookのプロフィール写真を好きなJ1クラブのフレームにできるようになったので、その写真を送り合ったり、毎日のサッカーニュースで盛り上がってますね。もちろんイケメンの話もします(笑)。

紗安佳
移籍情報でいなくなった選手を嘆いたり、「◯◯選手いただきます!」みたいなこともあるよね(笑)。そういうとりとめの無いやりとりを、毎日のようにしています(笑)。

幸菜
この間は「金崎復帰おめでとう!」だったね(笑)。こういう場がないと、同じチームを応援している同士での会話になってそこだけでしか盛り上がらなかったりしてしまうんですが、他チームのサポーターと話を交えることで他のチームのことが話題にでてくるので、興味が湧いて気になったりするんです。


きっかけは、女子の数ほど。


ーJユニ女子会をはじめたきっかけは何ですか?

幸菜
Jリーグはもともと好きだったんですが、周りにJリーグの話をできる女性が全然いなかったんです。男性ならたくさんいるんですが、女性となると、日本代表に比べてJリーグの楽しさや愛情を熱く語り合える仲間がなかなかいない。同じチームのファンとなったらなおさらで。「もっと自分の好きなJリーグの話を、チーム関係なく共感したり、盛り上がったりする仲間が欲しい」。そんな思いがあって、それならあえて女性サポーターだけで集まる場をつくってみよう!というのがきっかけでした。それからJリーグが好きな友達を誘って、最初は5人から始まりました。


ーもともとJリーグが好きではじめたことなんですね。好きになったきっかけは何だったんでしょうか?

幸菜
私はもともとサッカーをやっていたというのもあるんですけど、小学校の時にサッカーをしていた男友達に大宮アルディージャの試合観戦に誘われて観に行ったのがきっかけです。その初観戦がいきなりゴール裏デビューで、ゴール裏のサッカー観戦ってすごく怖いイメージがあったんです。でも大宮のサポーターの方たちが色んなことを教えてくれたり、親切に接してくれて、温かい空気を提供してくれたんです。「また来てね」。って言ってもらえて、それからスタジアムにいくのが楽しくなって大宮アルディージャのファンになりました。

そういう経験があったので、他の女の子にも同じように感じてもらって、スタジアムに気軽に足を運んでくれる女の子が増えたらいいなと思ったのも、Jユニ女子を立ち上げた理由のひとつです。

紗安佳
私はレッズがJ2に落ちて全然勝てなかったころに興味を持ちはじめて、そのきっかけは、浦和駅前のマクドナルドでやっていた、「勝てないレッズが買ったらコーラ10円」というキャンペーンです。それからレッズの試合の結果が気になるようになりました。試合に観に行くようになったのはここ数年なんですが、きっかけは友達に誘われたことですね。そこでの体験が楽しくて、スタジアムに足を運ぶようになりました。


サッカーに興味がある女の子は、すでにかなりの数いる


ー男性はプレーしてたことから自然に入りますけど、女性は思った以上にタイアップだったり、意外なところから接点ができるんですね。こういった接点を増やすために、Jリーグはもっとこうしていけばいいのにな、と思うことはありますか?

幸菜
まったくサッカーに興味のない女の子を引っ張ってくるのは難しいと思うんですが、すでに興味のある子をJリーグに呼び込むことはできると思うんです。女の子でも日本代表となれば、かなりの数が試合を見るし盛り上がる。ということは、サッカーに興味がある女の子はすでにかなりの数いるということです。あれだけいる日本代表が好きな女の子を、Jリーグのスタジアムに目を向けるように促すのが鍵じゃないかと思います。

日本代表の試合が女性でもあれだけ楽しく盛り上がるんだから、Jリーグが盛り上がらないはずがないんです。Jリーグを観れば毎週あの楽しさが味わえるのに!と常々思うんですよね。川崎フロンターレさんがやっていたような化粧品とのコラボだったり、サッカーの入り口を増やすことも大事だと思います。

紗安佳
小さいこどもがいるかたが安心して観戦できるような、導線や仕組みなども大事だと思います。ファミリーシートは実際にあるところも多いですが、すごい急斜面で高い階段を登ったりするので、ちょっと危ないなって思ったり。

こどもは選手の息遣いや、ピッチとの距離の近さでサッカーにワクワクして、サッカーというものがいい思い出になっていきます。キャラクターが近くにいるとかもそうだと思います。ディズニーランドに泊まったらミッキーが出てくるみたいな。そうやって家族で来た観客が、サッカーっていう体験を楽しんで帰ることってすごく大事な気がします。


仲間がいるかで、最初のJ観戦になるか、最後のJ観戦になるかが決まる


幸菜
そして1番はスタジアムへ行くことへのハードルを下げることだと思います。単純にあの場になじめるのか、というところが1番女の子は不安だし、実際に課題だと思います。

紗安佳
うんうん。サッカーが好きでも、ひとりでいけないって悩んだこともあります。

幸菜
女性が気軽にいける雰囲気を、スタジアムにいる人が作ってほしいと思うし、私たちが作っていかなきゃいけないと思います。私の場合は、大宮アルディージャのサポーターの方々が優しくて、新しいサポーターが行きやすい雰囲気だったのが大きかったんです。新しいひとに来てもらうための、スタジアムの空気作りがもっとあればいいのになと思います。

Jユニ女子会に入った方たちの共通点が、サッカーは大好きなのに、スタジアムにいくと浮いてしまうのを心配していたり、スタジアムに一緒に行ってくれる、Jリーグの話しができる友達が少ないということなんです。だから「やっと居場所を見つけた!」といってくれる方が本当に多い。Jユニ女子会を始めて、同じような思いをしてた女性と、サッカーが好きな女性がこんなにいたんだとびっくりしました。


紗安佳
あの広いスタジアムの中では、女性がどこにいるかなんてわからないし、これがきっかけで同じクラブの仲間ができたこともよかったです。最近入ってくれたセレッソ大阪のファンの方々は、「セレ女って呼ばれてやだ」っていう悩みを共有できるグループもできてたみたいです(笑)。


ーなるほど(笑)これ、誰がつけたんでしょうね。「ゆとり世代」で一蹴されてしまう僕ら世代の憤りに似てますね(笑)。


幸菜
一度慣れてしまえばいいんですけど、そこに至る前に、そこからファンになるか、もうこなくなるかが決まると思うんです。リピーターにするためには、最初の壁をぶち破るためには、やっぱり仲間が必要。買い物はいけても、スタジアムには1人ではいけないんです。なので、その最初の壁を壊すためにJユニ女子会ができたというのもあります。「女子が来ても大丈夫な場所なんだよ」というのを見せたいんです。

 

 熱狂的で、男くさくて、荒々しい雰囲気もまたサッカーの魅力のひとつ。でも一方で、サッカーが渋谷のギャルに、JKに、OLに受け入れられないということは、サッカーというコンテンツの敗北だといっていい。サッカーは野郎だけのものじゃない。だけれどそんなことすら忘れてしまっていた野郎がここにいたかも。そう感じてしまったのは僕だけではないのでは?

 多くの女性サポーターに共通するのは、スタジアムに行くきっかけが友達からの誘いだということ。さぁ、男性諸君。書を捨てよ、女子とスタジアムへ出よう。

 

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Photos courtesy of Jユニ女子会

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DEAR Magazine編集部:Jリーグはじめ、日本のコンテンツをメインに、カルチャー、ビジネス、ローカルやひと、サッカーからはじまるあらゆるストーリーを横断的に発信します。日本サッカーをグロー バルコンテンツに押し上げ、サッカーを生活の様々な隙間に根をはる存在にしたい。「サッカーがあなたの文化になる日」のきっかけを目指す、フットボールカルチャーマガジンです。順次多言語対応予定。

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